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クリスマスツリー(12月9日) |
米国では今の季節、多くの都市が中心部にクリスマスツリーを飾る。そこに論争が持ち上がった。ツリーとはいえ環境に優しくなければならない、と▼口火はニューヨークが切った。名所ロックフェラーセンターのツリーが、白熱電球をやめ節電型の発光ダイオード(LED)を採用したのだ。電源は太陽電池を使った。ニューヨーク市はシカゴなどと共に、温暖化防止を目指す「緑の競争」を進める▼出遅れたのはミネソタの州都セントポールだ。ツリーの高さは札幌時計台を超える二十三メートル、ニューヨークに匹敵する輝かしさを誇る。だが地元紙がニューヨークと比べ疑問を投げかけた▼セントポールは六千個の白熱電球を二十四時間点灯させる。今シーズン排出する二酸化炭素は十八トンだ。ニューヨークはLEDが三千個で点灯する時間も短い。二酸化炭素の排出は十分の一だという。ニューヨークっ子はこの比較に鼻を高くしている▼気候変動の枠組み条約をめぐり開かれている締結国会議では、環境対策に消極的な米国が孤立気味だ。だが米国の中では、華やかなクリスマスツリーに関しても考え方が変わっている。環境保護の意識が浸透した▼道内各地でもツリーがきらめき、イルミネーションが飾られている。暗くて寒い夜に幻想的な光を見ると、気持ちは弾む。環境への配慮がされたものなら、心が一層温かくなるのだろう。
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